頻度が合わない二人|落としどころの作り方
求める側と求められる側、どちらも苦しい。数を合わせようとするより、質と代替を設計するほうが解けます。
頻度の不一致は、レスと並んでもっとも多い悩みです。そして、どちらの側も苦しいという特徴があります。
求める側は拒まれ続ける経験を積み、求められる側は応じられない罪悪感を積む。放置すると、双方が相手を責め始めます。
「正しい頻度」は存在しない
まず前提として、適切な頻度という基準はありません。週に数回の人も、月に一度の人も、それ以下の人もいます。
問題は頻度そのものではなく、二人のあいだの差です。差がなければ、頻度がいくつでも問題は起きません。
だからこの話は、「どちらが正常か」ではなく、「差をどう扱うか」の話になります。
数を合わせようとしない
もっともよくある失敗が、回数の交渉です。「週1回にしよう」と決めても、たいてい機能しません。
理由は2つ。
義務になる。 決めた回数を守ることが目的化すると、行為が業務になります。義務として行われた行為は、求める側にとっても満足度が低い。
体調や状況を無視できない。 決めた日に体調が悪ければ、破るか無理をするかしかありません。
代わりに設計すること
1. 接触の量を増やす
行為の回数ではなく、性的でない接触の量を増やします。
- 手をつなぐ
- 抱きしめる
- 隣に座る
- 一緒に寝る
求める側の欲求の相当部分が、実は接触への欲求であることは珍しくありません。ここが満たされると、回数への執着が下がることがあります。
2. 「最後まで」を必須にしない
行為の定義を広げます。
- 触れるだけで終わる
- 片方だけが満たされる形
- 短い時間で終える
「最後までやるなら疲れているから無理」が、断りの理由になっていることは多い。 短い形が選べると、応じられる回数は増えます。
3. 一人の領域を認める
求める側が、自分で満たす時間を持つ。これは相手への裏切りではありません。
「相手に満たしてもらう」以外の選択肢があると、頻度への圧力が下がります。 ここを罪悪視すると、すべての欲求が相手への要求になり、関係が窮屈になります。
4. 断りやすさを確保する
断ったときに関係が悪化しないことが保証されていると、応じる側の負担が下がります。逆説的ですが、断りやすいほど応じる回数は増えます。
断りにくい関係では、避けること自体が防衛になるからです。
求める側が知っておくこと
- 拒否ではなく、状態であることが多い(痛み、疲労、周期)
- 回数を数えない(数え始めると評価になります)
- 断られたときの態度が、次の可否を決める
- 自分で満たす手段を持つ
求められる側が知っておくこと
- 断ることは正当です
- ただし、ゼロにしない(別の接触を残す)
- 理由がある場合は伝える(痛み、周期、疲労)
- 応じたくない状態が続くなら、原因を探す価値がある(痛み、不満、体調)
差が大きすぎるとき
工夫をしても埋まらないほど差が大きい場合があります。
このとき必要なのは、どちらかが我慢することではなく、その差を抱えたまま関係を続けられるかどうかの判断です。
- 差以外の部分で関係が成立しているか
- 代替の形で、どこまで満たせているか
- 我慢が一方に偏っていないか
答えは人によって違います。 ただ、「そのうち変わるだろう」で何年も置いておくと、たいてい状況は悪化します。話題にすること自体が、最初の一歩です。
よくある質問
相手に合わせるべきですか?
一方的に合わせる形は長続きしません。応じる側の欲求が消耗するためです。回数ではなく、双方が納得できる形を探すほうが現実的です。
求めすぎだと言われました。
頻度の希望に正解はありません。多い/少ないは相対的な評価であり、どちらかが異常ということはありません。
断り続けていると、相手が離れていきそうです。
その不安があるなら、断ること自体より、代わりの接触があるかどうかを見直してください。ゼロになることが、最も関係を弱めます。
この記事のテーマに近い作品
編集部が試し読みを読んで書いたレビューです。18歳以上向けの内容を含みます。