40代からの性|遅すぎることはないという実感
変化はあるが、終わりではない。条件が変わっただけで、対処すれば続けられる。40代以降に起きたことを集めました。
40代以降の性について書かれたものは、極端に少ない。医療情報は更年期の症状に偏り、一般的な読み物は若い層に向いています。
その結果、この時期の当事者は情報から取り残されます。実際に何が起きたかを整理します。
変化したこと
うるおいが減った。 もっとも多く挙げられる変化。ホルモン環境の変化によるもので、体質や気持ちの問題ではありません。
時間がかかるようになった。 立ち上がりに時間が必要になる。以前と同じペースで進めると、準備が整わないまま進行します。
痛みが出るようになった。 以前は問題なかった行為で痛みが出る。粘膜の変化によることが多い。
欲求の波が変わった。 下がる人もいれば、逆に上がる人もいます。妊娠の心配がなくなることで、かえって自由になったという話も少なくありません。
時間ができた。 こどもが手を離れる、生活が落ち着く。機会が増えるという意味では、有利な変化です。
対処されていたこと
潤滑剤を常備する
もっとも効果が大きく、もっとも早く実行できる対処。「使うのは何かが足りない証拠」という認識を手放した時点で、問題の相当部分が解決したという話が多くありました。
時間のかけ方を変える
以前と同じ配分では足りません。前半に大幅に時間を回す。急がないことが、この時期の最大の技術です。
婦人科で相談する
乾燥や性交痛には治療の選択肢があります。「歳だから仕方ない」で終わらせずに相談した例では、改善している。
この相談は、婦人科で日常的に扱われているものです。遠慮する理由はありません。
挿入以外の選択肢を持つ
痛みがある時期、体調が万全でない日には、手だけ、触れるだけといった形にする。
ゼロにならないことが、長期的には大きい。 一度完全に止まると、戻すのが難しくなります。
相手との認識合わせ
多くの例で、説明しなかったことが誤解を生んでいました。
変化を伝えないと、相手は「拒まれている」「気持ちが冷めた」と解釈します。伝えるべきは3点だけです。
- からだの条件が変わったこと
- 痛みが出る場合があること
- 時間と潤滑剤があれば続けられること
この3点が共有されているかどうかで、その後が大きく分かれていました。
相手側の変化
双方に変化が起きるのが自然です。相手側の反応が以前と違うことに、不安を持つ例もあります。
このとき、責める形にすると悪化します。 条件が変わったこととして扱い、時間のかけ方を変えるほうが実際的でした。
「もう終わり」と決めた例
一方で、変化が起きた時点で「もう終わり」と結論を出した例もあります。
その後、数年経ってから対処法を知り、「あのとき知っていれば」と語られることが多い。 情報がないことによる損失です。
新しく始めた例
40代以降に初めて経験した、長い空白のあとに再開した、という例もあります。
このとき役に立っていたのは、若いころにはなかった要素です。
- 断ることに慣れている
- 相手の反応を気にしすぎない
- 自分の希望を言える
- 時間をかけることに抵抗がない
若さがないぶん、条件を整える力がある。 これは実際に有利に働いていました。
遅すぎることはない
この記事のタイトルにした一文は、実感として語られたものです。
変化は起きます。条件も変わります。しかし、それは終了ではなく、やり方を作り直す時期である。そう捉えた例のほうが、その後の10年が良いものになっていました。
よくある質問
この年齢で悩むのは変ですか?
変ではありません。むしろ変化が起きる時期であるぶん、悩みが増えるのが自然です。相談先がないだけで、当事者は多くいます。
婦人科で相談してもいいのでしょうか。
かまいません。更年期の症状や性交痛は、日常的に扱われている相談内容です。年齢を理由に遠慮する必要はありません。
相手も年齢による変化があります。
双方に変化が起きるのが自然です。条件が変わったものとして、時間のかけ方ややり方を作り直すほうが現実的です。
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