呼吸と力の抜き方|緊張が快感を邪魔するしくみ
息を止めていませんか。力が入った状態では、オーガズムに必要な反応そのものが起きにくくなります。
うまくいかない原因として、刺激の内容ばかりが検討されます。しかし実際には、呼吸と筋肉の緊張が効いていることが非常に多い。
そしてこれは、自分で調整できる数少ない要素です。
力が入ると何が起きるか
オーガズムでは、骨盤底の筋肉が規則的に収縮します。すでに力が入って固まっている筋肉は、収縮できません。
つまり、緊張している状態では、どれだけ刺激を続けても、その先の反応が起きにくい。強くするほど身構え、身構えるほど起きなくなるという悪循環が生じます。
さらに、緊張は血流にも影響します。交感神経が優位な状態では、骨盤内に血流が集まりにくくなります。
息が止まっているサイン
集中しているとき、多くの人は無意識に息を止めています。
- 肩が上がっている
- 顎に力が入っている
- 手を握りしめている
- お腹が固い
- 声が出ていない
どれか一つでも当てはまるなら、息も止まっている可能性が高い。
息を吐く
対処は単純です。吐くことだけに意識を向けます。
- 長く吐く(吸うことは自然に起きます)
- 口から吐く
- 吐きながら、肩を下げる
「力を抜こう」とするより、「吐こう」とするほうが確実です。 抜こうとすると、抜けているかを確認する意識が働き、かえって入ります。
吐くことに集中すれば、力は結果として抜けます。
声を出す
声を出すことには、実用的な効果があります。
声を出すには、息を吐き続ける必要があります。 つまり、声が出ている間は呼吸が止まりません。
出したくない、出せない事情がある場合(壁が薄い、家族がいる)は、代わりに長く息を吐くだけでも同じ効果があります。
顎と肩から抜く
全身の力を一度に抜くのは困難です。部分から始めるほうが実際的です。
- 顎:奥歯を噛みしめていないか。少し口を開ける
- 肩:耳から遠ざける
- 手:握っていたら開く
- お尻:締めていたら緩める
この4か所が抜けると、骨盤底も緩みやすくなります。 遠い場所から順に抜くのがコツです。
環境で緊張を減らす
呼吸の技術より前に、緊張の原因を減らすほうが効きます。
- 音が漏れる不安 → 音楽をかける、時間帯を変える
- 明かりへの抵抗 → 照明を落とす
- 時間の心配 → 余裕のある日を選ぶ
- 体勢の不快 → クッションを使う
- 痛みの予感 → 潤滑剤を先に使う
緊張は意志で消すものではなく、原因を減らすものです。
意識の置き場所
「気持ちよくならなきゃ」「変な顔になっていないか」と考えている間は、力が抜けません。評価する意識は、身体を固くします。
代わりに置ける場所。
- 触れられている一点の感覚
- 呼吸そのもの
- 相手の体温
- 音や香り
一点に絞るほど、他の考えが入る余地が減ります。
到達直前に止まるとき
もう少しで、というところで止まってしまう。この場合、直前で息を止めている可能性が高い。
その瞬間こそ、吐き続ける。 反射的に息を詰めるのを、意識的に外す。ここが変わるだけで、届くようになる人がいます。
練習は一人のときに
呼吸と脱力の感覚は、一人の時間のほうがつかみやすい。誰かに見られていない状態のほうが、緊張の要素が少ないためです。
一人で覚えたことは、そのまま相手といる場面に持ち込めます。
ヨガの呼吸を寝室で使う方法はイけないの裏にある過緊張にまとめています。
よくある質問
力を抜こうとすると、かえって入ります。
よくあることです。「抜こうとする」こと自体が意識を身体に向けるためです。息を吐くことに集中すると、結果として抜けやすくなります。
呼吸を意識すると集中できません。
ずっと意識する必要はありません。詰まったと感じたときに一度大きく吐く、という使い方で十分です。
声を出すと楽になると聞きました。
声を出すには息を吐く必要があるため、結果として呼吸が続きます。声そのものより、息が止まらないことに意味があります。
この記事のテーマに近い作品
編集部が試し読みを読んで書いたレビューです。18歳以上向けの内容を含みます。