パートナーの体臭が気になるとき|傷つけない伝え方
においの指摘は人格の否定として届きやすいものです。伝える前の確認と、角の立たない言い方を整理します。
においの指摘は、内容がどれだけ正しくても、受け取る側には人格への評価として届きます。だから、言い方を決めずに口に出すと、関係のほうが先に傷つきます。
伝えるかどうかではなく、どう伝えるかを設計してから話す。 我慢して触れるのを避けるようになると、そのあとで説明するほうが難しくなります。
伝える前に確認しておくこと
その場の勢いで言わないために、先に整理しておきます。
- いつからか(ずっとなのか、最近変わったのか)
- どの場面か(帰宅直後だけか、一日中か)
- どこからか(衣類、寝具、口元、髪など)
- 自分の体調による感じ方の変化がないか
- 自分以外の人も同じように感じているのか
急に変わったのか、ずっとなのかで話し方が変わります。 最近変わったのなら、生活の変化と重なっていないかも合わせて見てください。
人ではなく場面と物に限定する
主語を相手にすると、人格の話になります。
「なんかにおうんだけど」
この形は、相手に自分の全体を守らせます。
「この枕カバー、明日一緒に洗ってしまおう」
「帰ってすぐシャワーだと、私もそのあと寛げるから助かる」
変えてほしいのは行動であって、相手そのものではありません。 場面と物に限定するほど、実行しやすい依頼になります。話の切り出し方はセックスの話をどう切り出すかでも扱っています。
場面を選ぶ
同じ言葉でも、言う場所とタイミングで残り方が変わります。
- 行為の最中や直後には言わない
- 人がいる場では言わない
- 相手が疲れきっている日には言わない
- 一度言ったら、しばらく蒸し返さない
- 冗談の形にしない(笑い話にされたほうが長く残ります)
行為の場面で言うと、においの話ではなく拒絶として記録されます。 これは取り返しがつきにくい形です。
二人の問題として扱う
自分の側の対処も同時に動かすと、相手だけが直される構図になりません。
- 洗濯の頻度や洗剤を一緒に見直す
- 寝具やタオルの交換を家事の予定に組み込む
- 部屋の換気や湿度を整える
自分も同じ枠組みに入ると、指摘ではなく共同作業になります。 相手だけに何かを足させる形にすると、直されている側という感覚が残り、次に別のことを伝えるときに身構えられます。 部屋の環境そのものの整え方は部屋・照明・音でも触れています。
変化が急なときの考え方
ずっと同じではなく、短い期間で変わったのなら、生活習慣以外の理由もありえます。
- 食事や飲酒の変化
- 服薬や体調の変化
- 口の中の状態
こうした背景をこちらが判断することはできません。できるのは、本人が相談に行きやすい形を作るところまでです。 自分自身のにおいが気になっている場合の考え方はにおいが気になるに、運動後のむれについては運動後のむれとデリケートゾーンにまとめています。
それでも変わらないとき
伝え方を整えても行動が変わらない、あるいは指摘するたびに関係が悪くなるなら、においそのものより関係の受け止め方に理由がある可能性があります。
我慢を続けて接触を避け続けると、理由を知らされない相手の側にも影響が出ます。伝えないという選択も、静かに関係を変えていきます。 二人で話すと同じところを回るときは、外部の相談窓口を使う選択肢もあります。一人で相談してもかまいません。
よくある質問
においのことを言うのは失礼でしょうか。
伝え方によります。人格や清潔さの評価として言うと強く残ります。場面と物を限定して、こうしてほしいという希望の形にすると受け取られ方が変わります。
我慢していれば慣れますか。
慣れることもありますが、我慢の側に負担が寄り続けます。触れるのを避けるようになってから理由を説明するほうが、関係にとっては難しくなります。
言ったあと、相手が落ち込んでしまいました。
においの指摘は自尊心に届きやすいものです。伝えたあとは、それ以外の場面で相手を否定していないことを行動で示してください。繰り返し蒸し返さないことも大切です。
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