レスから再開するための現実的な手順
いきなり元に戻そうとすると失敗します。接触を戻す、会話を戻す、そのあとに行為。段階を踏む方法を具体的に。
レスの状態から再開しようとして失敗する典型は、いきなり行為から戻そうとすることです。
止まっているあいだに、接触も会話も減っています。その状態から行為だけを再開しようとすれば、双方に大きな段差ができます。
順番を守る
再開の順序は、次のとおりです。
- 接触を戻す(性的でない触れ合い)
- 会話を戻す(性の話でなくてよい)
- 二人だけの時間を作る
- 性の話ができるようにする
- 行為
多くの人が1〜3を飛ばして5をやろうとします。 段差が大きいほど、失敗の痛手も大きくなります。
段階1:接触を戻す
もっとも重要で、もっとも軽視される段階です。
- 隣に座る
- 手をつなぐ
- 肩に触れる
- おやすみのハグ
- 髪に触れる
性的な意図がないことが明確な接触から始めます。ここでの目的は、「触れる/触れられることが、自動的に行為の前触れではない」状態を作ることです。
レスが長い二人では、触れられると身構えるようになっていることがあります。この身構えを解くのが、最初の作業です。
期間の目安を決めるとしたら、数週間。急がないほうが結果的に早い。
段階2:会話を戻す
業務連絡(子どものこと、支払い、予定)以外の会話が、どれだけあるか。
- 今日あったこと
- 面白かったもの
- 昔の話
- 相手について気づいたこと
性の話をする前に、性以外の話ができるようになっている必要があります。 順番が逆だと、性の話が唐突になります。
段階3:二人だけの時間
物理的に確保します。
- 子どもが寝たあとの30分
- 週末の外出
- 別々の部屋で寝ているなら、時々同じ部屋で
「時間ができたらやる」ではなく、「時間を作る」。 忙しい生活の中で、余白は自然には生まれません。
段階4:性の話をする
ここまで来て、はじめて話題にします。
伝え方のポイントは3つ。
- 責めない(「なぜしてくれないのか」を使わない)
- 要求にしない(「したい」ではなく「したいと思っている」)
- 返事を求めない(その場で結論を出さない)
「またできたらいいなと思ってる。すぐじゃなくていいけど」
返事を求めないことが重要です。 求めると、相手はその場で決断を迫られ、防御的に断る確率が上がります。
段階5:行為
再開時のルールを決めておくと、双方の負担が減ります。
- 最後まで行かなくていい(触れるだけ、外側だけで終わってよい)
- 途中でやめてよい
- 痛みが出たら止める(潤滑剤を最初から使う)
- 失敗しても、次の日に態度を変えない
「今日は最後までやる」と決めないこと。 目標があると、達成できなかったときに失敗として記録されます。
断られたときの扱い
断られる前提で設計してください。
断りやすい形で誘う。 「今日どう?」より、「もし気が向いたら」のほうが断りやすい。断りやすいほど、次回も誘えます。
断られても態度を変えない。 ここができないと、相手は「断ると機嫌が悪くなる」と学習し、以後は断れずに我慢するか、避けるようになります。
回数を数えない。 何回断られたかを数え始めると、誘うこと自体が交渉になります。
それでも動かないとき
段階1すら受け入れられない、話し合いにも応じない、という場合は、性の問題を超えている可能性があります。
- 関係そのものに大きな不満がある
- 相手側に健康上・心理的な問題がある
- すでに関係を続ける意思が薄い
このときは、夫婦・カップル向けのカウンセリングという選択肢があります。二人で行けないなら、一人で相談してもかまいません。
一人で何年も抱えるより、外の視点を入れるほうが早いことは多くあります。
よくある質問
何年も止まっています。もう無理でしょうか。
期間の長さは決定的ではありません。ただし、いきなり元の頻度に戻そうとすると失敗しやすいため、接触を戻すところからやり直すほうが現実的です。
誘って断られたら、もう次が言えません。
断られる前提で設計してください。断りやすい形で誘うこと、断られても態度を変えないことをあらかじめ決めておくと、次が続けられます。
相手が話し合いに応じません。
話し合いから始めない方法もあります。接触(手をつなぐ、隣に座る)を戻すことは、会話がなくても始められます。
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