「したい」側の心理|主導権を握りたい気持ちの正体
女性が主導したいと感じることは珍しくありません。攻撃性とは別のところにあるこの欲求の背景と、責任の重さについて。
この記事は行為をすすめるものではありません。相手や第三者の同意がない行為、公共の場での行為は法律に触れる場合があります。空想と実行は切り分けて読んでください。
主導したい、決めたい、相手の反応を引き出したい。この欲求は男性のものとして語られがちですが、実際には性別と関係ありません。
そして、この欲求を持つ女性が抱える悩みは独特です。語る場所がない。 受け身の願望は作品にも情報にもあふれている一方で、主導したい側の話はほとんど見当たりません。
何が動機になっているか
反応を引き出す満足。 自分の行動によって相手が変化する。この因果が直接見えることに強い充足を感じるタイプです。相手が良くなることが自分の報酬になっている構造で、支配欲というより創作に近い感覚を報告する人もいます。
日常の反転。 日常で決定権が少ない、常に誰かに合わせている人が、その場だけ逆転させたいと感じる。これは受け身の願望が「日常で責任を負っている人」に多いとされるのと、ちょうど鏡のような関係です。
主導権への安心。 予測できない展開が苦手で、自分がコントロールしている状態のほうが安心して没入できる、というタイプ。この場合の動機は攻撃性ではなく、安全の確保です。
遠慮からの解放。 相手に合わせ続けるのをやめて、自分の望むペースで進めたい。これも主導したい欲求の一種です。
攻撃性と区別する
主導したい欲求と、相手を傷つけたい欲求は別のものです。前者は相手の反応を見続けることを前提とし、後者は相手の状態を無視します。
見分ける基準は単純で、「相手が嫌がったら止まるか」です。 止まるなら、それは主導であって加害ではありません。止まらないなら、内容が何であれ問題です。
自分が怖いと感じている人ほど、この基準を守れます。怖さは慎重さの表れであって、向いていないことの証明ではありません。
主導する側の責任
ここが、この記事でもっとも伝えたい部分です。主導するということは、判断の責任を引き受けることです。
- 相手の状態を見続ける(表情、呼吸、身体の緊張)
- 合意の範囲から出ない
- 相手が言えなくなっていないかを確認する
- 終わったあとのケアをする
とくに3つ目が重要です。委ねている側は、途中から「言い出しにくい」状態になることがあります。言わないこと=問題ないこと、ではありません。 主導する側から確認する必要があります。
始め方
いきなり大きく動くと、双方が混乱します。範囲を小さく始めるほうが確実です。
- 主導したいという希望を、言葉で伝える
- やめる合図を決める(自分が受ける側でなくても必要です)
- 今日やることを1つだけ決める(触れる順番を決める、体位を決める、といった小さなことで十分)
- 終わったあと、相手に感想を聞く
4を毎回やると、次の範囲が自然に決まっていきます。手探りで拡張するより、聞くほうが早い。
相手の反応が想定と違ったとき
主導を歓迎されないこともあります。相手にも好みがあり、受け身であることが苦手な人もいる。
このとき、拒否されたと受け取って引っ込めてしまう人が多いのですが、やり方の問題であることも少なくありません。強度、場面、伝え方を変えると受け入れられることもあります。
とはいえ、相手の好みと自分の欲求が根本的に合わないこともあります。その場合は、すり合わせの話として扱う必要があります。
言葉がないことの不便
この欲求について語る言葉が少ないため、当事者は自分の状態を説明する手段を持ちません。「男みたい」「怖い」と言われた経験から、以後隠すようになった人もいます。
主導したい欲求は、性別にも性格の攻撃性にも紐づいていません。 ただの傾向のひとつです。そこから始めれば、扱い方はいくらでもあります。
よくある質問
女性が主導したがるのは変ですか?
変ではありません。主導したい欲求に性別は関係なく、日常で受け身の立場にある人ほど強く出ることもあります。
相手が引いてしまわないか心配です。
反応は人によります。ただし「主導したい」と伝えることと、実際に強く出ることは別です。まず希望として伝え、範囲を小さく始めるほうが安全です。
相手を傷つけそうで怖いです。
その感覚は健全です。主導する側には、相手の状態を見続ける責任があります。怖いと感じる人ほど、実際には慎重に扱えます。
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