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テクニックと実践

反り腰・巻き肩と、体位のつらさ|姿勢から見直す

特定の体位だけが極端につらい、終わったあとに腰が痛い。相性の問題だと思われがちですが、日常の姿勢の癖がそのまま出ていることがあります。

特定の体勢だけ極端につらい。始めて数分で腰が痛くなる。終わったあとに首や肩が張っている。

こうした話は相性や体力の問題として語られがちですが、実際には日常でとっている姿勢の癖が、そのまま出ているだけのことが多くあります。

二つの癖が、そのまま持ち込まれる

デスクワークの時間が長い人に多いのが、反り腰と巻き肩です。

反り腰は、骨盤が前に傾いて腰が強く反った状態です。この癖があると、うつ伏せに近い姿勢や、腰を反らす動きが必要な体勢で、腰にだけ負担が集中します。数分で痛くなるのはこのためです。

巻き肩は、肩が前に入り、胸が閉じた状態です。この癖があると、四つん這いのように上半身で支える姿勢で、肩と首が先に疲れます。呼吸も浅くなります。

どちらも、その場の頑張りでは変わりません。日常の時間のほうが圧倒的に長いからです。

見分け方

壁に背中をつけて立ってみてください。かかと、お尻、肩、後頭部を壁につけます。

状態見え方起きやすいこと
腰と壁の間に手がすんなり入り、余裕がある反り腰の傾向腰から先に痛む
肩が壁につかない、つけると苦しい巻き肩の傾向首と肩が先に疲れる
後頭部が自然につかない頭が前に出ている呼吸が浅くなる

該当しても異常ではありません。ただ、つらい体位の理由が説明できるようになります。

ピラティスが噛み合う理由

ピラティスでは、動きの前に骨盤の位置を整えることから入ります。反りすぎでも丸めすぎでもない位置を探し、その位置を保ったまま手足を動かす、という構成が多い。

つまり、姿勢を保ったまま動く練習をしています。これは性的な場面で必要になる能力とほぼ同じものです。

必要なのは特別な種目ではありません。あおむけで骨盤の傾きを前後に動かす、四つん這いで背中を丸めたり反らせたりする。この2つを毎日数分やるだけでも、自分の骨盤の位置が意識できるようになります。

体位は「できるかどうか」で選ばない

大事な前提を一つ。全部の体勢ができるようになる必要はありません。

つらい体勢を努力で克服しようとすると、行為が試験のようになります。選び方の考え方は体位を「気持ちよさ」でなく「無理のなさ」で選ぶにまとめています。実際には無理のない姿勢のほうが長く続き、感覚にも集中できるので、満足度は上がります。

  • 腰が反る姿勢がつらいなら、クッションを腰の下に入れる
  • 上半身で支えるのがつらいなら、体重を預けられる姿勢にする
  • 長く続けたいなら、横向きなど支える力が少ない姿勢を軸にする

道具に頼るのは手抜きではありません。姿勢の負担を外に逃がすのは、合理的な選択です。

痛みが残るなら別の話

翌日まで痛みが残る、脚にしびれが出る、力が入らない。こうした症状を伴うときは姿勢の癖の話ではなく、腰痛でセックスがつらいで触れた受診の目安に当てはまります。整形外科で確かめてください。

痛みを我慢しながら続けると、次から体が身構えます。そうなると姿勢の問題は解決しても、痛みの記憶のほうが残ります。早い段階で手を打つ理由はここにあります。

よくある質問

姿勢を直せば、つらい体位もできるようになりますか?

楽になることはありますが、全部できるようになる必要はありません。無理のない姿勢を選ぶほうが満足度は上がります。できない体位を課題にすると、行為そのものが評価の場になってしまいます。

終わったあとに腰が痛むのは普通ですか?

毎回痛むなら普通とは言えません。姿勢の負担が大きいか、支える筋肉が疲れています。翌日まで残る痛みやしびれを伴う場合は整形外科で相談してください。

相手に姿勢のことをどう伝えればいいですか?

「この体勢だと腰にくる」と体の話として伝えるのがいちばん角が立ちません。好き嫌いの話にすると相手が否定されたと受け取ることがあります。