心の不倫という言い訳|プラトニックの線引き
からだの関係がなければ問題ない、という説明はどこまで通るのか。線が実際に引かれている場所と、引き返すための手順を整理します。
からだの関係はない。だから問題ない。この説明は、当事者にとってはとても使いやすく、そして外から見たときにいちばん通りにくいものです。
責める話をしたいわけではありません。ただ、この言い方を安全の根拠にしていると、線がどこにあるかを見ないまま進むことになります。
行為の有無は、単独の基準になっていない
問題になる範囲は、行為があったかどうかだけで決まるわけではありません。事情ごとに判断が分かれる領域であり、ここで断定はしません。
法律にかかわる部分は一線を越える前に知っておくべき法的リスクにまとめています。行為がないことを免罪符として扱う前に、そちらを先に読むほうが安全です。
実際に線が引かれている場所
当事者の感覚ではなく、周囲から見たときに問題視されやすい要素を並べます。
- パートナーに見せられないやりとりが残っている
- 連絡の時間帯が、家庭の時間に食い込んでいる
- 二人きりで会う機会を意図的に作っている
- パートナーの悪い部分を、その相手に話している
- 相手のパートナーの存在を、話題から外している
見せられないという一点が、もっとも分かりやすい目印です。 隠す必要がないなら、隠していないはずです。
自分の側で確かめる方法は単純で、その関係をパートナーに同じ言葉で説明できるかを考えるだけです。言い換えが必要になった部分が、いま線を越えかけている場所にあたります。
段階は、たいてい後戻りしない
関係が進む順番には、共通した形があります。
- 業務や趣味の話だけをする
- 個人的な悩みを話すようになる
- パートナーへの不満を話す
- 相手も同じ話をする
- 二人だけの時間を作る
- 会う理由を後から用意するようになる
四段目で、二人にしか通じない共同体ができます。 ここを越えると、線は自分たちで決めたことになり、外の基準が届きにくくなります。
相手のパートナーの側から見る
当事者にとっては純粋な関係でも、相手側の家庭から見える形は違います。
「何もしていない」と説明できるのは、当事者だけ
説明の主導権を持っているのは、傷つく側ではありません。 ここが、心の不倫という言葉が言い訳として機能してしまう理由です。
きっかけが交流サイト上の接点である場合の線の引き方は、ネット越しの誘惑にどう線を引くかにまとめています。画面越しのやりとりは、会う手間がないぶん段階が速く進みます。
引き返すときにやること
気持ちを消そうとするより、条件を減らすほうが実行しやすい。
- 二人きりで会う予定を作らない
- 連絡の時間帯を昼間に限る
- パートナーへの不満を、その相手に話さない
- 当事者ではない第三者に、現状を言葉にしてみる
二人きりにならないことが、いちばん確実です。 惹かれる仕組みそのものの分解は不倫願望はなぜ生まれるのかで扱っています。
責める言葉で終わらせない
ここまで読んで、自分を責める材料が増えただけになる人もいます。それは目的ではありません。
惹かれること自体は、意思で選んだ結果ではありません。選べるのは、その先に何を積み上げるかだけです。 そして、いま止められる段階にいるなら、失うものはまだ小さい。
判断がつかないまま長く続いているなら、当事者以外に話せる場所を持ってください。夫婦や家族の関係を扱う相談窓口は、内容を裁く場ではありません。
よくある質問
からだの関係がなければ問題ないのではありませんか。
行為の有無だけで判断が決まるとは限りません。どこまでが問題になるかは事情によって分かれるため、行為がないことを安全の根拠として使うのは危うい考え方です。
相談相手として大切なだけなのに、それも不誠実といえますか。
相手が大切であること自体は否定されません。確かめる材料になるのは、その関係をパートナーに同じ言葉で説明できるかどうかです。説明を避けている部分が、線の位置を教えてくれます。
気持ちだけなら止められないと思います。
気持ちは止めにくい一方で、連絡の頻度や二人きりになる機会は選べます。制御できる側から手をつけるほうが、消耗せずに済みます。
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