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体験談・失敗談

産後クライシスを抜けた人たちの話

産後に関係が冷え込んだ状態から、戻せた側と戻せなかった側で何が違ったのか。よくある経過を編集部で再構成して整理します。

産後に夫婦の関係が急に冷え込む状態は、広く知られるようになりました。ただ、抜けた側が何をしたのかは、あまり語られません。

この記事に出てくる例は、実在の人物の証言ではありません。 よく語られる経過を、編集部が典型的なパターンとして再構成した創作事例です。自分の事情に当てはまらない部分は、そのまま外して読んでください。

抜けた側と、そのまま固定された側の差から並べます。

抜けた側が最初にやめたこと

戻せた例に共通していたのは、行動を足すより先に、やめたことがある点でした。

  • 相手の育児の手際を採点するのをやめた
  • 「言わなくても分かるはず」を前提にするのをやめた
  • 眠れていない状態で重要な話をするのをやめた

睡眠が足りていない時期の会話は、内容にかかわらず険悪になります。 話す内容を練るより、話す時間帯を変えたほうが効いた、という形が多くみられました。

分担の話を、感情の話から切り離した

冷え込みの中心にあったのは、行為の有無ではなく不公平の感覚でした。

戻せた例では、次のように扱われていました。

  1. 何が終わっていないかを、目に見える形で並べる
  2. 誰がやるかを決める
  3. できなかった日は、責めずに翌日に回す

気持ちを分かってもらう話と、手を動かす話を混ぜないことが分岐点でした。 混ぜた例では、分担の話が愛情の証明を求める話にすり替わり、どちらも解決していません。

日中の不公平が夜の関係に響く仕組みは、レスの原因を責任の押しつけ合いから切り離すでも扱っています。

触れることだけを先に戻した

戻せた例では、行為より前に接触が戻っています。

  • 隣に座る
  • 眠る前に一言かける
  • 短いハグで終わる

行為から戻そうとした例は、ほとんど一度で止まっていました。 からだの回復と気持ちの準備には差があり、この時期のからだの変化については産後のからだと性にまとめています。

元に戻すことを目標から外した

もう一つの共通点は、目標の置き方でした。

戻せた例では、産前と同じ状態を目指していません。生活が変わったのだから、頻度もやり方も変わる。この前提を先に共有した側のほうが、結果として回数も戻っていました。

戻せなかった例では、産前との比較が続き、比較のたびに落胆が積み上がっていました。

固定されてしまった側に共通していたこと

そのまま距離が開いた例にも、共通点があります。

  • 相手を採点する言葉が習慣になっていた
  • 片方が「自分は我慢している」と数え続けていた
  • 実家や外部の手を、最後まで使わなかった
  • 相談する相手が、当事者の二人だけだった

外の手を一切入れなかった例が、いちばん長く固定されていました。 からだを戻す運動を再開する順番については産後にピラティスを始めるならも参考になります。

抜けられないまま消耗しているとき

やることを並べても動かない時期はあります。そのときに確かめてほしいのは、関係の話ではなく自分の状態のほうです。

  • 眠れているか
  • 気分の落ち込みが続いていないか
  • 一人になる時間が、週にどれくらいあるか

気分の落ち込みが長く続くようなら、関係の問題として抱え込まないでください。 産後の心身の相談は、健診や地域の窓口で日常的に扱われている内容です。二人で行けないなら、一人で相談してもかまいません。

よくある質問

この記事は実際の体験談ですか。

実在の人物の証言ではありません。よく語られる経過を編集部が典型的なパターンとして再構成した創作事例です。個別の事情は人によって大きく異なります。

産後に相手を受けつけなくなるのは異常ですか。

珍しいことではありません。睡眠の不足、生活の激変、役割の変化が重なる時期であり、そのなかで後回しになりやすい部分です。

どのくらいで戻るものですか。

期間には大きな幅があり、目安として示せる数字はありません。時間の長さより、そのあいだに不公平が積み上がったかどうかのほうが、その後を左右していました。