コンドームが破れた・外れた|そのときどうするか
起きてから調べるのでは遅い場面です。直後にすること、72時間以内にすること、後日確認することを時系列で整理します。
この記事は一般的な情報提供であり、診断・治療にあたるものではありません。痛み・出血・発熱・強い不安など気になる症状があるときは、自己判断せず婦人科を受診してください。
破れた、外れた、途中から着けていなかった、気づいたら残っていた。どれも実際に起きることです。
このとき必要なのは、落ち着くことではなく、順番どおり動くことです。
直後(すぐに)
中に残っていないか確認する。 抜けて残っている場合は、指で取り出します。取れない場合は医療機関へ。放置すると感染の原因になります。
膣内を洗浄しない。 洗い流したい気持ちになりますが、避妊効果は期待できず、常在菌のバランスを崩して感染リスクを上げる可能性があります。
排尿する。 尿路感染の予防としては意味があります(避妊効果はありません)。
72時間以内(できるだけ早く)
妊娠の可能性がある状況なら、緊急避妊薬を検討します。
- 一般に72時間以内が目安。ただし早いほどよいとされます
- 2026年2月から、要指導医薬品として薬局・ドラッグストアで購入できるようになりました。ただし取り扱い店舗は限られ、本人からの事前電話が必要で、薬剤師の面前で服用します(大阪府の案内。確認日 2026-07-27)
- 医療機関での処方、オンライン診療という経路もあります
夜間・休日に必要になることが多いため、動ける先を早く見つけることが最優先です。
「たぶん大丈夫」で判断しないでください。周期から安全日を推定する方法は信頼できません。
数日〜数週間後
性感染症の検査を検討する。 相手の状態が分からない場合は特に。
感染直後は検査で検出されない期間があるため、適切な時期をおいてから受ける必要があります。時期は感染症ごとに異なるので、受診時か保健所で確認してください。保健所で匿名・無料の検査を行っている地域があります。
症状が出なくても検査する。 女性では自覚症状が出にくい感染症があります。症状の有無で判断してはいけません。
次の生理
- 予定より1週間以上遅れたら妊娠検査を行う
- 緊急避妊薬を服用した場合、服用後の不正出血を生理と誤認しないよう注意
- 妊娠検査薬は、時期が早すぎると正確に出ません(使用時期は製品の説明を確認)
破れる・外れる原因を減らす
同じことが繰り返されるなら、原因側を潰すほうが早い。
- サイズが合っていない(きつすぎると破れやすく、緩いと外れやすい)
- 潤滑が足りず、摩擦が強い(潤滑剤の併用が有効です)
- オイル系の潤滑剤を使っている(ラテックスを劣化させます)
- 爪や指輪で装着時に傷つけている
- 空気が入ったまま装着している(先端の空気を抜く)
- 期限切れ、財布での長期保管(熱と圧で劣化します)
- 途中から装着している(最初から着ける)
財布に長く入れっぱなしのものは、それだけで破れやすくなります。
相手との話し方
責任追及の形にすると、次から報告されなくなります。実務の相談として持ち出すのが得策です。
「破れていたから、緊急避妊薬をもらいに行く。感染症の検査も二人で受けたい」
起きたこと自体より、起きたときに共有されないことのほうが危険です。話せる関係を作っておくことが、いちばんの予防になります。
よくある質問
すぐに洗い流せば大丈夫ですか?
膣内を洗浄することは推奨されません。避妊効果は期待できないうえ、常在菌のバランスを崩して感染しやすくなる可能性があります。
生理前だから妊娠しないと思うのですが。
周期から安全な日を判断する方法は信頼できません。排卵の時期はずれることがあり、精子は数日間生存しうるとされます。時期を理由に安心しないでください。
相手に言うべきですか?
感染症の検査は二人で受ける必要があるため、伝える実益があります。責任追及ではなく、対応の相談として持ち出すほうが話が進みます。