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からだと反応のしくみ

鍛えるほど性欲が落ちる|追い込みすぎのサイン

体は仕上がっているのに、そういう気持ちがまったく起きない。トレーニングの量が回復を上回っているとき、真っ先に削られるのがこの領域です。

この記事は一般的な情報提供であり、診断・治療にあたるものではありません。痛み・出血・発熱・強い不安など気になる症状があるときは、自己判断せず婦人科を受診してください。

トレーニングを本格的に始めてから、体は変わったのに性欲だけ消えた。この現象は、真面目に取り組んでいる人ほど起きます。

理由ははっきりしています。回復が追いついていないとき、体は生殖に関する働きから削るからです。

削られる順番がある

使えるエネルギーが足りなくなると、体は優先順位をつけます。心臓や呼吸のような生命維持は削れません。削られるのは後回しにできるものです。

スポーツの分野では、この状態が体系的に整理されています。利用可能なエネルギーの不足を起点として、月経が止まり、骨の密度が下がる、という結びつきが知られており、国際的にはスポーツにおける相対的エネルギー不足という枠組みで扱われています。

競技者だけの現象ではありません。減量を並行している場合は減量中に性欲が落ちる理由も合わせて読んでください。仕事をしながら週5回追い込んでいる人の体でも、同じ計算が働きます

サインを数える

一つだけでは判断できません。重なっているかどうかを見ます。

サイン意味
記録が伸びない、むしろ落ちる回復不足の代表的なサイン
眠りが浅い、寝つきが悪い交感神経が優位のまま
常に寒い、手足が冷える消費を抑えている
生理が遅れる・止まるはっきりと影響が出ている段階
風邪をひきやすい免疫の面にも出ている
何をしても気分が上がらない余力が尽きている
性欲がまったく起きない後回しにされている

3つ以上当てはまるなら、やるべきことは追加ではなく削減です。

削るのは種目ではなく、負債

多くの人は種目やメニューを見直そうとしますが、変えるべきは回復の側です。

  • 食べる量を増やす(とくに運動した日)
  • 脂質を極端に削らない
  • 睡眠時間を確保する(トレーニング時間を削ってでも)
  • 週に1日は完全に休む
  • 減量と増量を同時に狙わない

厚生労働省の身体活動・運動ガイドが示している水準は、筋力トレーニングで週2〜3日です。健康の維持という目的なら、これを大きく超える必要はありません。超えるなら、それは競技のための選択であって、健康のための選択ではないと自覚しておくほうがよい。

戻るまでの時間

減らしてすぐ戻るとは限りません。数週間かかることも、月経が止まっていた場合はさらに長くかかることもあります。

大事なのは、戻らないことを焦って、また追い込む方向に進まないことです。回復が足りない状態に、さらに負荷を足すと悪化します

3か月以上生理が来ない場合は、体重にかかわらず婦人科で相談してください。詳しくは痩せて生理が止まったにまとめています。骨の状態に関わる問題でもあり、放置した期間が長いほど戻しにくくなります。

目的を思い出す

体を鍛える動機の中には、魅力的でありたいという気持ちが含まれていることがあります。

それ自体は自然なことです。ただ、追い込みすぎた結果として欲求そのものが消えるなら、目的と手段が入れ替わっています。仕上がった体で、何も感じない状態にたどり着いても、望んでいたものではないはずです。

一段落として、休養も予定表に書き込んでください。休むことはトレーニングの一部です。

よくある質問

週に何回までなら大丈夫ですか?

回数だけでは決まりません。同じ週4回でも、食事量と睡眠が足りていれば問題なく、足りていなければ過剰になります。指標は回数ではなく、回復しているかどうかです。

疲れているだけかもしれません。

その可能性もあります。ただ、睡眠を増やしても数週間戻らない、生理が乱れる、風邪をひきやすい、記録が落ちるといったサインが重なるなら、単なる疲れとは分けて考えてください。

休むと今までの成果が消えませんか?

数日から1週間の休養で積み上げたものが失われることはありません。むしろ回復が追いついていない状態で続けるほうが、記録も体調も落ちていきます。

参考・出典