セックスで息が上がるのは体力不足か|必要な体力の実際
すぐ息が切れる、途中で疲れる。恥ずかしさから誰にも聞けない話ですが、必要な体力の中身を知ると対策の方向が変わります。
途中で息が切れる、脚が震える、終わったあとぐったりする。誰にも聞けないまま、体力不足だと結論づけている人は多い。
けれど必要な体力の中身は、思われているものとは少し違います。
三種類に分けて考える
まず、何が足りないのかを分けます。
| 足りないもの | 症状 | 対策 |
|---|---|---|
| 持久力 | 息が上がる、心拍が上がりきる | 歩く、走る、自転車 |
| 支える力 | 腕・腰・脚が震える | 筋力トレーニング |
| 柔軟性 | 特定の姿勢がつらい | ストレッチ |
| 回復力 | 翌日に残る | 睡眠と食事 |
相談の多くは、持久力ではなく2番目です。心拍が上がりきる前に、支えている部位が限界を迎える。だから走り込みを増やしても解決しません。鍛える部位は下半身を鍛えると体位が楽になる、支える力そのものは支える力という視点にまとめています。
目安になる水準
必要な体力に特別な基準はありません。厚生労働省の身体活動・運動ガイドが示す一般的な目安、つまり歩行と同等以上の身体活動を1日60分以上、息が弾む程度の運動を週60分以上、筋力トレーニングを週2〜3日。この範囲を満たしていれば、日常的な場面で困ることは少なくなります。
性のために特別な鍛え方をする必要はない、というのが実際のところです。
その場でできる調整
体力をつけるには時間がかかります。並行して、その場で使える調整があります。
- 支える姿勢を減らす(横向き、体重を預ける姿勢を軸にする)
- 途中で姿勢を変える前提にしておく
- 速さより、動きの幅を小さくする
- 息を止めない(止めると一気に消耗する)
- 短くてよいことにする
最後の項目が一番効きます。姿勢の選び方は体位を無理のなさで選ぶを参照してください。長さを目標にしている限り、体力の話から抜けられません。
息が上がることは悪くない
そもそも、息が上がるのは自然な反応です。心拍が上がり、呼吸が速くなる。恥ずかしいことでも、体力が劣っている証拠でもありません。
気にしている人ほど呼吸を抑えようとしますが、抑えると余計に苦しくなります。吐くほうを意識して、深く呼吸したほうが持ちます。
相手に伝える
黙って我慢すると、疲れた表情や中断が別の意味に読まれます。ひとこと言っておくだけで済みます。
- 「ちょっと休憩」
- 「体勢を変えたい」
- 「今日は短めで」
これらは失敗の合図ではありません。休憩を挟める関係のほうが、結果として回数も長さも増えます。
体力より先に効くもの
同じ体力でも、消耗の速さは条件で変わります。次の4つは、鍛えるより早く効きます。
| 条件 | 効果 |
|---|---|
| 部屋の温度 | 暑いと一気に消耗する |
| 直前の食事と飲酒 | 満腹と酒は持久力を落とす |
| 睡眠 | 前夜の睡眠が短いと回復しない |
| 時間帯 | 疲れ切った深夜より、早い時間のほうが持つ |
今夜の条件を変えるほうが、3か月の筋力トレーニングより先に結果が出ます。体力不足だと結論づける前に、この4つを見直してください。
体力の話ではないとき
最後に区別を。次の症状は体力不足ではありません。
- 胸が痛い、締めつけられる
- 強い動悸が続く
- めまい、目の前が暗くなる
- 手足がしびれる
これらがあるなら、運動を増やす前に医療機関で相談してください。持病がある人は、運動の可否そのものを主治医に確認しておくと安心です。
よくある質問
どのくらいの体力があれば十分ですか?
特別な水準はありません。厚生労働省のガイドが示す一般的な目安、歩行と同等以上の身体活動を1日60分以上、筋力トレーニングを週2〜3日を満たしていれば、日常的な範囲では困りにくくなります。
息が上がるのは相手に悪いですか?
悪くありません。息が上がること自体は自然な反応です。問題になるのは、続けられないことより、続けようとして無理をすることです。
動悸や胸の痛みがある場合は?
それは体力の話ではありません。胸の痛み、強い動悸、めまいを伴う場合は循環器の受診を検討してください。持病がある人は、運動の可否と合わせて主治医に確認してください。
参考・出典
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