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パートナーとの関係

更年期を夫に理解してもらう|伝え方の設計

我慢を説明しても伝わりません。何が起きているか、何をしてほしいかを分けて伝えるための順番と言い方を整理します。

この記事は一般的な情報提供であり、診断・治療にあたるものではありません。痛み・出血・発熱・強い不安など気になる症状があるときは、自己判断せず婦人科を受診してください。

更年期の話が家庭で通じないとき、多くの場合は説明の内容ではなく、順番でつまずいています。つらさから話し始めると、相手は「どう返事をするか」の問題として受け取ります。

伝えるべきものは、我慢の量ではなく、起きていることと、してほしいことです。 この2つを分けるだけで、会話の性質が変わります。

まず、時期の枠組みを共有する

更年期は、閉経の前後をあわせた10年ほどの時期を指すと説明されています。閉経を迎える年齢には個人差が大きく、早い人で40代前半、遅い人では50代後半とされています。

  • 一時的な不調ではなく、数年単位の移行期であること
  • いつ始まり、いつ終わるかを本人にも予告できないこと
  • 女性ホルモンがゆらぎながら低下していく過程で起きること

先に枠組みを渡すと、日々の変動が気分のむらに見えなくなります。 からだの側の変化については更年期と性の変化でも扱っています。

症状は3つに分けて話す

学会の説明では、症状はおおまかに3つの系統に分けられています。

  1. ほてり、のぼせ、汗といった血管の症状
  2. めまい、動悸、頭痛、肩こりなどの身体の症状
  3. 気分の落ち込み、意欲の低下、いらだち、不眠などの精神の症状

分けて話す利点は、3番目が性格の問題として扱われにくくなることです。「怒りっぽくなった」ではなく「この時期に起きうる症状の1つ」という位置づけにする。 これは言い訳ではなく、対処を決めるための分類です。

してほしいことを行動の単位で言う

理解を求める言い方は、相手に感想を返させて終わります。

「私のつらさをわかってほしい」

これは受け取る側が何をすればいいか分かりません。

「暑さがつらい日があるから、冷房の温度は私に決めさせてほしい」

動作として言えるところまで下ろすこと。 頼みごとが1つずつなら、相手は成功できます。一度に複数を並べると、どれから手をつけるか分からず、結局何も変わりません。まず1つ、続いたら次を足す形にしてください。会話の切り出し方そのものはセックスの話をどう切り出すかにまとめています。

性の話は分けて、あとに置く

からだのつらさを最初の話題にすると、話が拒否か受容かの二択になります。性の話は、体調の話が通じるようになってからで間に合います。

  • 体調の話と、性の話は別の日にする
  • 痛みがあるなら、我慢ではなく対処の相談として出す
  • 続けたい形と、休みたい形の両方を言う

乾きや痛みが実際にあるときの対処は乾きの悩みにまとめています。痛みは慣れて消えるものとして扱わないでください。

伝わらないときに使えるもの

言葉を尽くしても本人の理解が進まないことはあります。そのときは、家庭内の説得を続けるより外の材料を使うほうが早いことがあります。

  • 学会や公的機関の説明ページを一緒に読む
  • 受診に同行してもらい、医師の説明を本人に聞かせる
  • 自治体の女性相談窓口を使う
  • 職場の産業医や健康相談の窓口を使う

家庭の外に説明役を1つ置けるだけで、家の中の会話は短くなります。

一人で説明の役目まで背負わないこと。 つらさが生活に支障を出しているなら、それは家庭で解決すべき問題ではなく、産婦人科で相談してよい問題です。症状の現れ方には個人差があり、治療の選択肢も複数あるとされています。ひとりで抱え込まず、まず相談先を確保してください。

よくある質問

説明しても「気のせい」と言われます。

気持ちの説明から入ると、受け取る側は感想として処理します。期間の考え方や症状の分類など、外部の説明を先に共有してから自分の状態を話すほうが、事実として届きやすくなります。

何を頼めばいいのか、自分でもわかりません。

理解してもらうことを目標にせず、具体的な行動を1つだけ挙げてください。家事の一部を代わってもらう、体調の悪い日は予定を決めない、といった単位まで下ろすと相手も動けます。

この時期が終われば元に戻りますか。

現れ方も期間も個人差が大きく、一律には言えません。更年期は終わりではなく移行の時期と考えられています。つらさが生活に支障を出しているなら、産婦人科で相談してください。

参考・出典