眠れない夜・つらい日のセルフケアとして
性的な目的だけでなく、緊張の緩和や入眠のために使う。実際に報告されている効用と、その限界。
この記事は一般的な情報提供であり、診断・治療にあたるものではありません。痛み・出血・発熱・強い不安など気になる症状があるときは、自己判断せず婦人科を受診してください。
セルフプレジャーを、性的な目的以外で使う人がいます。眠れない夜、緊張が抜けない日、気分が落ちている日。
この使い方について、何が言えて何が言えないのかを整理します。
報告されている効用
眠りやすくなる。 もっとも多く挙げられるもの。到達後に緊張がゆるみ、眠くなるという反応は、多くの人が経験しています。これは、その後に働く生理的な変化によるものと説明されることがあります。
緊張がゆるむ。 全身の力が抜ける感覚。特に、日中ずっと気を張っている人にとっては、切り替えの手段になります。
気分の切り替え。 考えが同じところをぐるぐる回っているとき、一時的に思考が止まる。
生理痛が軽くなった。 これを報告する人もいますが、個人差が非常に大きく、逆に悪化する人もいます。 期待しすぎないほうがよい部分です。
限界
一方で、はっきりさせておくべきこと。
不眠の治療ではありません。 慢性的に眠れない状態には、原因があります。ストレス、生活リズム、睡眠時無呼吸、うつ、ホルモンの変化。これらに対する対処にはなりません。
痛みの治療ではありません。 生理痛が強い場合、月経困難症や子宮内膜症といった疾患が背景にあることがあります。婦人科で相談してください。
気分の落ち込みへの対処にはなりません。 一時的に切り替わっても、原因は残ります。落ち込みが続いているなら、それは別に扱うべき問題です。
使い方
セルフケアとして使うなら、方法が少し変わります。
急がない。 短時間で済ませるより、時間をかけるほうが緩和の効果が出やすい。
環境を整える。 明かりを落とす、香り、音楽。環境の要素そのものにも緩和の効果があります。
到達を目的にしない。 到達しなくても、緊張がゆるめば目的は達成されています。
そのあとの過ごし方を用意する。 終わってすぐ画面を見ると、切り替えの効果が薄れます。そのまま眠る、水を飲む、暗いまま過ごす。
依存との境目
「つらいときの対処がこれしかない」という状態は、注意が必要です。
判断の基準。
- 他の対処法も持っているか(人に話す、身体を動かす、休む)
- やめようとしてやめられるか
- 生活が回っているか
- 終わったあとに、気分が悪化していないか
最後の項目が重要です。 終わったあとに強い自己嫌悪や虚しさが来るなら、その使い方は緩和になっていません。
「逃避」ではない
つらいときに気分を切り替える方法を持っていることは、逃避ではありません。対処の選択肢です。
問題になるのは、それが唯一の選択肢である場合だけ。他にも手段があり、そのうちの一つとして使っているなら、問題はありません。
医療につなぐべき場合
次のような場合は、この方法ではなく、医療につないでください。
- 眠れない状態が数週間以上続いている
- 生理痛が鎮痛薬でも治まらない
- 気分の落ち込みで日常生活が回らない
- 何をしても楽しくない状態が続いている
- 死にたい気持ちがある
最後の項目に心当たりがあるなら、迷わず相談してください。 精神保健福祉センターや、こころの健康相談統一ダイヤルなどの窓口があります。
道具としての位置づけ
まとめると、こういうことです。
日常の緊張をゆるめる、眠りに入りやすくする、といった軽い用途には使える。 費用がかからず、副作用もなく、いつでも使える。
一方で、治療の代わりにはならない。 症状が続いているなら、それは別の対処が必要なサインです。
この線引きさえ守れば、実用的な選択肢の一つとして使えます。
よくある質問
本当に眠りやすくなりますか?
到達後にリラックスして眠くなるという反応は多くの人が報告しています。ただし個人差があり、不眠の治療になるものではありません。
生理痛に効きますか?
軽くなったという声はありますが、個人差が大きく、医学的な治療の代わりにはなりません。痛みが強い場合は婦人科で相談してください。
つらいときに使うのは逃避ですか?
一時的に気分を切り替える方法として使うことは、逃避ではありません。ただし、それ以外の対処がない状態が続いているなら、別の支援を検討する価値があります。
この記事のテーマに近い作品
編集部が試し読みを読んで書いたレビューです。18歳以上向けの内容を含みます。