自分のからだの説明書を作る
どこが、どのくらいの強さで、どういう条件で。自分の反応を記録して整理すると、伝えられるようになります。
自分のからだについて、説明できる人は多くありません。「なんとなくこの感じが好き」で止まっている。
説明できないと、相手に伝えられず、自分でも再現できません。 毎回、手探りからやり直すことになります。
この記事は、その説明書を作る方法についてです。
なぜ必要か
伝えられるようになる。 「もっと優しく」ではなく、「そこを、この強さで、この速さで」と言えるようになる。相手にとっても、探る負担が減ります。
再現できるようになる。 良かった日の条件が分かれば、次も同じ条件を作れます。
うまくいかない理由が分かる。 条件のどれが欠けているかを特定できます。
自分を責めなくなる。 「自分は感じない体質だ」ではなく、「この条件が足りていない」と考えられるようになる。
記録する項目
一度に全部を見る必要はありません。次のうち、気になるものから。
場所
- どこが反応するか
- どこは反応しないか
- 直接か、周囲か
- 左右で違いがあるか
強さと速さ
- 弱い/中/強い、どれが合うか
- 一定がいいか、変化がいいか
- 良くなってきたときに、変えたほうがいいか、そのままがいいか
最後の項目は非常に重要です。 多くの人は「そのまま」が合うのですが、これが伝わっていないことが多い。
順番
- どこから始めると立ち上がりやすいか
- どのくらいで次に進めるか
時間
- 立ち上がりにどのくらいかかるか
- 全体でどのくらい必要か
条件
- 明かり(明るい/暗い/間接照明)
- 音(無音/音楽)
- 体勢
- 周期のどのあたりか
- 疲労の度合い
妨げになるもの
- 何が集中を切るか
- どういうときに力が入るか
記録の方法
大げさなものは要りません。
メモアプリに、数行。
7/20 夜 暗め 音楽あり/時間かけた/外側・弱め・一定/良かった 7/23 夜 疲れてた/短時間/強め/途中で切れた
3〜5回分たまると、傾向が見えます。
生理周期を記録しているなら、そこに一緒に書いておくと、周期との関係も見えてきます。
条件が揃わないと分からない
「何度やっても分からない」という場合、条件が揃っていない可能性があります。
時間。 立ち上がる前に判断していないか。
環境。 音や見つかる心配があると、感覚に集中できません。
緊張。 力が入っていると、そもそも反応が起きにくい。
この3つが整っていないと、記録しても情報が取れません。 まず条件を作るところからです。
相手に伝えるとき
説明書をそのまま見せる必要はありません。必要な部分だけを言葉にします。
- 「時間が長めに必要」
- 「強くしないほうがいい」
- 「良くなってきたら、そのまま続けてほしい」
- 「暗いほうが集中できる」
具体的であるほど、実行されます。
そして、手を重ねて誘導する方法もあります。強さと速さは、実演がもっとも正確に伝わります。
更新するもの
説明書は、一度作って終わりではありません。
- 年齢による変化
- 産後、更年期などのホルモン環境の変化
- 服薬の影響
- 相手が変わったとき
条件は変わります。 変わったときに「もうダメだ」と結論を出さず、説明書を更新するという発想に切り替えると、対処が続きます。
これが最終的な目的
このサイトのほとんどの記事は、結局のところ、この一点に向かっています。
自分のからだで何が起きているかを知り、それを言葉にできること。
痛みも、到達しないことも、合わないことも、そのほとんどが「条件が分かっていない」ことから来ています。
説明書ができれば、あとは条件を作るだけです。
よくある質問
記録するのは大げさではないですか?
頭の中だけだと、条件が特定できません。数回分メモするだけで傾向が見えることが多く、大がかりな作業ではありません。
相手に見せるものですか?
見せる必要はありません。自分が把握するためのものです。伝えるときは、そこから必要な部分だけを言葉にすれば足ります。
何度やっても分かりません。
条件が揃っていない可能性があります。時間、環境、緊張。この3つが整っていないと、感覚そのものが立ち上がりません。
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