既婚者を好きになってしまったとき|割り切れない気持ちの正体
諦めきれず、進む決心もつかない。この宙づりには理由があります。気持ちの中身を分けて、自分で決められる範囲を確かめます。
既婚者を好きになったとき、多くの人は自分を責める段階で止まります。責めても気持ちは減らず、かといって進むこともできない。この宙づりが、いちばん消耗します。
割り切れないのは、意志が弱いからではありません。 条件のほうが、割り切れないようにできています。
責める話は脇に置いて、中身を分けるところから始めます。
「好き」の中身を先に分ける
強い気持ちをひとかたまりにしたままだと、対処のしようがありません。分解すると、たいてい次のどれかが混ざっています。
- その人といるときの自分を取り戻したい
- 選ばれている、望まれているという感覚が欲しい
- 日常への不満が、別の対象への魅力に置き換わっている
- 手に入らないという条件が、価値を押し上げている
最後の一つは、条件が外れると同時に下がることがあります。 惹かれる仕組みそのものは不倫願望はなぜ生まれるのかで詳しく扱っています。
条件が気持ちを強くしている
既婚者への感情が強く出やすいのには、構造的な理由があります。
- 会える時間が限られている
- 生活の面倒な部分が見えない
- 手に入らないため、終わりが来ない
- 秘密であることが、二人の結束を強く見せる
どれも相手の魅力そのものではなく、置かれた条件の効果です。 同じ人と生活を共にした場合、この四つはすべて消えます。
見えていない部分が多いほど、こちらは足りない情報を自分に都合のよい想像で埋めます。相手の生活の実像ではなく、埋めた部分に惹かれていることがあります。
自分で決められるのは会う回数だけ
気持ちの量は選べません。選べるのは、次の三つです。
- 会う頻度
- 二人きりになる機会
- 連絡の手段と時間帯
二人きりにならないことが、もっとも確実に効きます。 気持ちで抑えようとするより、機会を減らすほうが失敗しにくい。会わない期間を置くと強度が下がることも多く、下がったあとで判断し直せます。職場が接点になっている場合の距離の取り方は職場の相手に惹かれたときにまとめています。
相手の言葉を判断材料にしない
家庭がうまくいっていない、いずれ話をつける、といった言葉は、こちら側から検証できません。
本当かどうかを確かめようとするほど、相手に主導権が移る
真偽の判定に労力を注ぐより、その言葉がなかったとしても同じ選択をするかを自分に確認するほうが早い。前提を相手に握られている状態では、待つ以外の行動が取れなくなります。
法律にかかわる部分は分けて考える
金銭的な責任や周囲への影響については、事情ごとに判断が分かれる領域です。この記事では扱いません。
進むかどうかを考える段階に来ているなら、一線を越える前に知っておくべき法的リスクを先に読んでください。知らないまま進んだ場合に負う可能性のあるものを、事前に把握しておく意味は大きい。
それでも消えないとき
分解しても、距離を取っても、気持ちが消えないことはあります。消えないこと自体は失敗ではありません。
- 期限を自分で決める(いつまで待つのか)
- 当事者以外に話す相手を持つ
- 自分の生活の予定を先に埋める
待つ時間を払っているのは、こちら側だけです。 それを踏まえたうえで待つと決めるなら、それも一つの選択です。誰にも話せず眠れない状態が続くようなら、内容に踏み込まずに使える相談窓口もあります。
よくある質問
気持ちを持つこと自体が悪いことですか。
気持ちが湧くことと、行動することは別に扱えます。感情は制御しにくい一方で、会う頻度や連絡の量は自分で決められます。判断の対象になるのは後者のほうです。
相手はうまくいっていないと言っています。信じてよいですか。
事実かどうかを確かめる方法がこちら側にない、という点が重要です。真偽の判定に労力を使うより、その言葉がなくても同じ選択をするかを考えるほうが確実です。
待っていれば状況が変わるでしょうか。
変わることもあり、変わらないこともあります。確かなのは、待つあいだの時間はこちら側だけが払っているという点です。期限を自分で決めておくと、消耗の総量を抑えられます。
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