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からだと反応のしくみ

ピラティスとヨガ、性の悩みにはどちらが向くか

似た場所にある二つですが、成り立ちも狙いも違います。何に困っているかで選び分けると、通う時間の使い道が変わります。

「ヨガとピラティス、どちらがいいですか」と聞かれることがあります。効果の優劣ではなく、そもそも狙っているものが違うので、困りごとから逆算するのが正しい選び方です。

出発点が違う

ヨガはもともと心身を整える実践として広まったもので、呼吸と姿勢と静止の時間が中心にあります。ピラティスは負傷した人のリハビリの流れから発展したもので、体の中心を支える筋肉を、動きながら制御することに重心があります。

ざっくり言えば、ヨガはゆるめる方向、ピラティスは支える方向です。

困っていること噛み合いやすいほう理由
力が抜けない・身構えてしまうヨガ呼吸と静止の時間が長い
途中で腰や脚がつらくなるピラティス姿勢を保つ筋肉に働きかける
眠りが浅い・気が休まらないヨガ終わりにゆるめる時間がある
姿勢が崩れる・反り腰ピラティス骨盤の位置を意識して動かす
自分のからだの感覚がわからないどちらでも注意を内側に向ける点は共通

性の場面に返ってくるもの

どちらも「性のための運動」ではありません。ただ、悩みの内容によっては返ってくるものがあります。

ヨガ側から返ってくるのは、力の抜き方です。詳しくは呼吸と力の抜き方ヨガで性欲は変わるのかに書いています。緊張していると感覚は鈍り、痛みは強くなります。息を長く吐ける人は、身構えからの復帰が早い。

ピラティス側から返ってくるのは、姿勢を保てる時間と、骨盤まわりを自分の意思で動かせる感覚です。骨盤底については骨盤底筋と感じやすさ骨盤底筋は締めるだけではないを合わせて読んでください。支えられないから早く終わってしまうという悩みには、こちらが効きます。

期待してはいけないこと

どちらも次のものは解決しません。

  • 痛み(性交痛の原因が炎症や病気のとき)
  • 乾き(ホルモンや薬の影響が背景にあるとき)
  • 相手との関係の問題
  • 欲求そのものの低下

体を動かすことは条件を整えますが、条件だけでは動かないものがあります。運動で解決しないものを運動で解こうとすると、自分の努力不足という結論に着地してしまうので、そこは切り分けてください。

通い方の現実

続かない理由の大半は、頻度の設定ミスです。

  • 週2〜3回に抑える
  • 60分が長いと感じるなら30分の内容にする
  • 上達を目標にしない
  • 生理中や体調の悪い日は休む前提で予定を組む

厚生労働省の身体活動・運動ガイドでも、成人に対して運動は週60分以上、筋力トレーニングは週2〜3日という水準が示されています。毎日通う必要はどこにもありません。

教室選びで見るところ

どちらを選ぶにしても、場所の質のほうが種類より効きます。見るべきは次の点です。

  • 人数(多すぎると姿勢の誤りが放置される)
  • 体に触れて姿勢を直すとき、事前に確認があるか
  • 体調や生理中の申告に対して、無理をさせない案内があるか
  • 更衣室と、荷物を置く場所の扱い

2つ目と4つ目は、体を整える以前の話です。断りにくい空気がある場所では、力は抜けません。ゆるめることが目的なのに気を張って通うことになるなら、その教室は目的に合っていません。

体験のときに講師へ質問してみて、答え方が事務的でも構いません。返答があるかどうかを見てください。

決められないときは

体験に行って、終わったあとの気分で決めるのがいちばん外しません。すっきりして眠くなるならヨガ、動いた実感が心地よいならピラティス。

そして、合わないと感じたらやめて構いません。体を整えるための時間が義務になった時点で、目的から離れています。

よくある質問

どちらかを選ぶなら、初心者はどちらですか?

目的次第です。力が抜けない・眠りが浅いならヨガ、姿勢が崩れる・すぐ疲れるならピラティスが噛み合いやすい傾向があります。体験に行って、終わったあとの疲れ方が自分に合うほうを選んでください。

両方やる意味はありますか?

あります。ただし週の回数を増やしすぎると続きません。厚生労働省のガイドでは筋力トレーニングを週2〜3日としており、この範囲に収めるだけでも十分です。

性の悩みが目的だと言いにくいのですが。

言う必要はありません。腰がつらい、姿勢を整えたい、といった伝え方で問題なく指導は受けられます。目的を説明しなくても、体は同じように変わります。

参考・出典